長期投資を前提に2018年1月に始まった積み立て型の少額投資非課税制度「つみたてNISA」。最初の1年間の運用成績は、複数の資産に分散投資するバランス型が上位に並んだ。
首位はアセットマネジメントOneの「たわらノーロード 最適化バランス(安定型)」。積立総額を年間非課税枠の40万円とし、18年1〜12月まで各月末の基準価格で毎月3万3333円購入した場合、19年1月30日時点で2098円の利益が出た。
18年1月末に40万円を一括投資した場合は、同時点で524円の損失だった。積み立て投資は値下がり時に安い価格でより多くの口数を買えたため、基準価格が当初の水準をほぼ回復した1年後に含み益になった。
上位10本はすべてバランス型で、積み立て投資の損益額が一括投資を上回った。国内株式や海外株式で運用するファンドは、昨年秋に値下がりした後の戻りが鈍く、この1年の積み立て投資の成果はどれもマイナスだった。