日本経済新聞 2018/6/20
積み立て型の少額投資非課税制度「つみたてNISA」を個人投資家の4人に1人が利用し、その半数が同制度に満足していることが雑誌「日経マネー」の調査で分かった。投資歴1年未満の層では利用率が4割近くに達する。低コスト・低リスクで20年の長期にわたり非課税で運用ができることが投資未経験者を呼び込んでいるようだ。
日経マネーが4月13〜30日にインターネット上で調査を実施。1万3137人から回答を得た。
つみたてNISAを利用していたのは3172人(24.1%)。若い世代の利用者が多く、20代、30代の利用率はそれぞれ約3割に達した。投資歴が浅いほど利用率が高い傾向で、投資歴1年未満は37.6%、1〜3年未満は24.9%に上る。
2017年に制度が拡充された個人型確定拠出年金(iDeCo)とともに利用者の半数超が「満足」「非常に満足」と回答。税制優遇を受けながら資産形成できる両制度を評価する投資家が多数派だ。
一方、ロボアドバイザーを使った資産運用では、「非常に満足」「満足」が34.2%に対し、「不満」「やや不満」が36%と拮抗した。
仮想通貨に投資していたのは調査時点で2260人(17.2%)。このうち運用成績が分かる人のデータをまとめたところ、ピーク時には投資元本の2〜5倍程度まで資産が膨らんだ人が多かったが、調査時点では6割が含み損を抱えていた。
「今後も仮想通貨投資を続けるか」との質問には、回答した人の5割近くが「今後は投資しない」とした。
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