基本かつ確実性を高めるのが「政策買い」
株式投資を行う際、皆さんは何を基準に行っているでしょうか。
中長期投資を行う場合、私が基本かつ確実性を高めると考えるのが「政策買い」です。「政策」という言葉に関しては、説明する必要がないでしょう。時の政権が、主体となって行う休系的な諸策を一般的には意味します。
さらに、広げて解釈すると、施政上における方針や方向性を指す場合もあります。
例を挙げれば、2012年の政権交代後に安倍政権が実施している「アベノミクス」はその典型例と言えるでしょう。アベノミクスは第1の矢から第3の矢まで段階的に実施され、それはこれまで日本を苦しめてきたデフレ経済から脱却する―という方針に沿って行われているのです。
アベノミクスは、どちらかというと「総論」と言えるかもしれません。第1の矢の金融緩和にしても、様々な方策がありますし、第3の矢の成長戦略に至っては、対象になる分野によって施策が異なります。代表的なものでは、農業、医療の分野が挙げられますが、両方が同じものとはなりえません。「各論」では、それぞれの分野に応じて効果的な施策を政権は考えるのが一般的です。
民主党政権の政策は、もっとわかりやすかったかもしれません。子どもがいる家庭を金銭面で支援する子ども手当てなどは好例でしょう。子育てにはお金がかかりますが、手当ての支給によって、子どもに使うお金が増える、あるいは別の分野に使うお金が増える―それによって、少子化を食い止めるだけにとどまらず、消費全体が上向くといった期待が広がりました。
このように、打ち出される政策、中でも経済政策と呼ばれる政策は、経済全体に及ぼす効果が大きいことが理解できるでしょう。それゆえに、株式投資を行う場合は、その時々でどんな政策が出ているのかをチェックすることが、とても重要となります。
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