復興はまだまだ途上

各論を項目別に記していきます。「政策買い」は、その政策にゴーサインが出て実現するまでに時問を要するため、現行で期限が5年となっているニーサの投資方法にピッタリかもしれません。
・公共事業
大きく分けると、このカテゴリーのキーワードは「オリンピック」と「補修工事」、「復興需要」、「リニア建設」の4点となります。
3.復興需要
東日本大震災から4年以上経過しました。しだいに話題にならなくなりましたが、復興はまだまだ途上です。
それどころか、津波の被害がひどかった地域では、住宅地などほとんどが復興にほど遠い状況にあると言っていいでしょう。
被災地を視察しましたが、幹線道路は整備されている部分はありながらも、住宅地など未整備だったところが少なくありませんでした。
おそらく、元の姿に近い状態に戻るまで、あと数年はかかるのではないでしょうか。実際に被災地を見た率直な感想です。
ここでも出番は建設株。堤防建設などはむしろこれからであり、ゼネコン株はオリンピック関連のほか、復興需要の絡みでも見逃せない存在になります。
さらに、復興需要では、先述しましたように、道路などインフラ整備に比べ、住宅の復旧が遅れているのは否めません。
被災地では仮設住宅にいまだ住まわれている方が少なくないのです。官民ともに、住宅の復興需要はここからが本番とみていいでしょう。
震災から日が経過し、被災地からのニュースが減っていますが、住宅復興のニュースは要チェックとなります。
そうした意味で、ゼネコン株に加えてこの関連では、住宅株も注目することができるでしょう。大和ハウスエ業や積水ハウスといった大手を中心に、周辺銘柄まで広げると住宅関連株はすそ野が広く、いったん相場になれば、幅広く買われることになりそうです。
繰り返しますけれど、被災地の現状をみる限り、全体的な建設需要はまだまだ続くと思われます。そこからくるのは、建設会社の人手不足。オリンピック特需も発生するため、今後はますますその傾向を強めるかもしれません。
こうした点を踏まえ、夢真ホールディングスといった建設分野に強い人材派遣会社なども注目できそうです。
<続く>

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