PERは単体で見ずに、予想PERと比べるなどして成長性も一緒に考える必要がある、というのはすでに述べたとおりです。
とはいえ、慣れないうちは数字を眺めても、PERが割安かどうかは、なかなか判断できないかもしれません。そうした場合には、PEGという指標が役に立ちます。
PEGはPEGレシオ、PEG比率などとも表記されます。
予想される利益成長率に対してPERが何倍になっているかを示すもので、1倍を基準として低いほど割安という考え方をします。例えば、PERが同じ10倍の銘柄でも、成長率が5%ならPEGは2倍、20%ならPEGは0.5倍で、後者が割安です。
「予想成長率」には今後5年分の予想EPSを利用するのが一般的とされますが、証券アナリストらの予想を根拠にしますので、不確定要素が高いと言わざるを得ません。
しかし、ピーター・リンチが好んで使用したことで知られ、アメリカでは非常に人気があり、また実績もある指標です。補助的に活用してみると面白いでしょう。
ピーター・リンチは、80年代に活躍したアメリカの投資家です。運用する投資信託を13年で700倍にした伝説のファンドマネージャーです。
指標としてPEGを挙げている情報サイトや証券会社は、あまり多くないですね。利益成長率を自分で出すなら、臨時の収入や出費を含まない営業利益を見るといいでしょう。
参考にしてみてください。
ネット証券に関するあなたのクチコミを教えてください。クチコミは人気ネット証券を中心に順次掲載いたします。 |