株価から割高割安を判断するテクニカル分析と合わせて総合的に判断
企業が今、どんな状態かを知るための分析方法は大きく分けると2つあります。
ひとつは人間なら基礎体力や代謝量の数値を見る方法です。企業の場合は売上規模、利益額など、主に業績面の数値を見ます。そして、これから上り坂、横ばい、下り坂なのかを検討します。こうした研究をファンダメンタル分析といいます。
EV/EBITDA倍率は企業を買収したとして何年で元が取れるかをつかむ指標です。あまりに低いと買収されるリスクを意識せざるを得ず、企業側が何らかの対策に乗り出す可能性があります。処置しないと買収に興味を持つ投資家が出てくるかもしれないからです。
無形資産というのは、土地や設備などの有形資産と違い、特許やブランド力、質のいい人材など目に見えない企業価値を指します。文化活動に力を入れたり、地域支援をしたり、社会的貢献活動から、その企業の無形財産を推し量ってみましょう。ただし、数値に表しにくいものなので、あくまでも自分の印象での判断になります。
ブラックボックスとは外からはわからない何らかの強みをいいます。技術力だったり、その会社にたまたま素晴らしい人的構成があるなどで、いつも競争優位に立ってしまう。その強みはなんだろう、わからないから真似できないといった類の強みです。雑誌などの社長インタビューのページなどでヒントをつかみたいですね。
さて、どの程度、会社の数字を考慮すべきかですが、各数字が割安でも株価が上がらないことは往々にしてあります。例えば、PBRが1倍割れで会社が今、全部の資産を売却して解散した場合、株価以上に投資したお金が返ってくるとします。500円出して株を買ったら、会社の資産が100円多く600円戻ってくるような状態がPBR1倍割れです。
割安だとして買いの根拠になることがありますが、外国人投資家は稼ぐ力を表すROEや粗利益率を重視します。株価位置から割高割安を判断するテクニカル分析と合わせて総合的に判断しましょう。
参考になさってください。
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