かつて「仕手筋」と呼ばれる相場操縦者が株式市場で幅を利かせていました。
法規制によって現在は、そうしたグループの活動は終息したかに見えます。しかし、手法悪用者は今もいます。カモネギさんにならないよう用心しましょう。
仕手らの手口は浮動株として売りに出される株を仲間などとコツコツと買い集め、次第にわずかな売りものしか市場に流通しなくなるように仕向けます。
売り株が枯渇したところで好材料を流し、慌てて買う人の注文でストップ高(値幅制限一杯)になったところを売り抜けます。
5%ルールで株は買い集めにくくなり、現在、あからさまな仕手筋の活動は見られなくなりました。
しかし、今も有名大学の株式研究会の学生、OBらがマンションの一室にパソコン十数台を並べデイトレードで大量注文を出し、売り抜けて何億円も儲けたとか(強制捜査の対象)、コンピュータの自動売買(アルゴリズム)を悪用して買う気もないのに見せ玉注文でほかの投資家の売買を誘い込むなどして、億単位の儲けを出していたデイトレーダーが金融庁に告発されたりと、相場操縦は後を絶ちません。
インターネットやスカイプ、携帯などで仲間内で実況中継し、相場操縦に近いことをしているケースも摘発されていますので注意が必要です。
参考になさってください。